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F35Aという抑止力~モハメッドのラジオの周波数を探り当てろ

2月は直線50m走のように、あっと言う間に駆け抜け、暦の上では3月になりましたね。陽の光は心もち柔らかく人びとを包み込む時間が少しずつ長くなりました。新年度前の慌しく気ぜわしい時期の到来です。

北日本の皆さんは又、発達した爆弾低気圧で猛吹雪状態みたいですね。強烈な寒気団が日本列島北の地域にかかっているみたいです。これから大荒れの天気が予想されるとかで、かなり雪が積もった上でのことなのでくれぐれも御気をつけ下さい。

画像の説明

数日前からニュースでも取り上げられているアメリカの最新鋭ステルス戦闘機F35ライトニング2のイスラエルへの輸出問題というのがあります。  この戦闘機には日本製の部品が多数組み込まれていることから、日本政府が厳守してきた「武器輸出3原則」(紛争当事国への武器輸出を禁止)に抵触するのではないかとの疑義が生じています。
政府の見解は、イスラエルへの輸出について、「武器輸出3原則の例外扱いとする」 「米政府の一元的な管理の下で、海外への移転は厳しく制限される」ので、武器輸出3原則には抵触しない」という見解に基づいている。とのこと。

よく解釈してみるとこの見解は「武器輸出3原則」に反していることは明らかなのにね。いつものことながら、アメリカのいいように筋書きが作られている。
結果的に「武器輸出3原則の例外」を認める形で、早々と紛争国であるイスラエルへのF35Aの輸出に合意したということになるよね。これは、オバマ大統領がイスラエルの軍事力UPを計りパレスチナをはじめイスラム諸国との紛争を抑止する狙いがあると思われるが、こんなやり方でいいのだろうか?ま、所詮仕組まれた紛争であるが故にこのような手段が有効であるとも言えるんだけど。日本の安倍政権もこの強制的抑止力に間接的に加担したということは紛れもない事実である。

さて、今夜はイスラムの話題に触れたのでそれに関連した詩をご紹介しましょう。私のblogでも何回も登場させているJackson Browneの仲間内で非常にタイトで硬派な詩を書く人がいます。“Warren Zevon”という人です。日本ではヒット作もなく評価もされていませんが、70年代活躍したアメリカWest-Cost系のシンガーソングライターの中でも異彩を放っていました。ジャクソン・ブラウンほど繊細では無いのだけれど、モノを捉える確かな心のカメラを持ち合わせ比喩や皮肉という言葉のフィルターの使い方もセンスが感じられる素晴らしい詩人だと思います。

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実際ミュージシャン仲間からの評価は高く、レコーディングに全面バックアップしたジャクソン・ブラウンをはじめ、イーグルス、JD.サウザー、ブルース・スプリングスティーンをはじめアサイラム系の多くアーティストから愛された。リンダ・ロン・シュタットは自信のアルバム”Hasten Down the Wind”で彼の作品を3つも取り上げて称えた。ボブ・ディランも彼の作品を好んで歌っている。
私も数枚、彼の作品を持っている。並外れた洞察量、物事を見抜き連なる言葉には非常に共感を覚えるところが多い。残念な事に2003年に肺がんで亡くなりもうこの世には居ない。そんな彼の作品の中でも1.2を争う程に研ぎ澄まされた感性で描かれた詩を本日はお届けします。
1976年発表でジャクソン・ブラウンがプロディユースした再デビューアルバム“Warren Zevon”より ” Mohammed’s Radio”=モハメッドのラジオ

画像の説明
1976年と言えば、私もまだ果敢な青春時代。多くの夢をアメリカという色付けされ、ベール包まれ商品化されたビジュアルな側面を“憧れの国”と信望していました。目新しいカルチャー、音楽、取り巻くサブカルチャーは非常に魅力的だったし何処までも続く大陸的な自然、音、青く大きく果てしない空、自由な気風等同世代の方は誰もが1度は感じた妄信的感覚に似た想いではないかと思います。誇張された面もありますが、本質的なものも含まれていたのでそれはそれで今でも素敵な事だと思うし東洋人が描く一生変わらない憧れなのでしょう。

当時アメリカは、ベトナム戦争と経済はインフレ状態にあり、中東戦争をきっかけにして欧米とアラブ諸国との関係が悪化し、石油の価格が上昇して先進諸国を困難な状況に陥れた、「オイルショック」という出来事も起こりました。大統領選挙も行われ民主党のジミー・カーターが、現職の共和党ジェラルド・R・フォード大統領を破り当選したのもこの年です。
そんな年に書かれたこの詩は人びとに色んなメッセージを投げかけています。どんな風に捉えたらいいのか私なりに解釈してみました。
それではどうぞ~

MOHAMMED'S RADIO

Written by Warren Zevon

Everybody's restless and they've got no place to go
Someone's always trying to tell them
Something they already know
So their anger and resentment flow

But don't it make you want to rock and roll
All night long
Mohammed's Radio
I heard somebody singing sweet and soulful
On the radio, Mohammed's Radio

You know, the Sheriff's got his problems too
He will surely take them out on you
In walked the village idiot and his face was all aglow
He's been up all night listening to Mohammed's Radio

Don't it make you want to rock and roll
All night long
Mohammed's Radio
I heard somebody singing sweet and soulful
On the radio, Mohammed's Radio

Everybody's desperate trying to make ends meet
Work all day, still can't pay the price of gasoline and meat
Alas, their lives are incomplete

Don't it make you want to rock and roll
All night long Mohammed's Radio
I heard somebody singing sweet and soulful
On the radio, Mohammed's Radio

You've been up all night listening for his drum
Hoping that the righteous might just might just might just come
I heard the General whisper to his aide-de-camp
"Be watchful for Mohammed's lamp"

Don't it make you want to rock and roll
All night long Mohammed's Radio

MOHAMMED'S RADIO

訳 詩 yasushi Haruno

誰もが落ちつきがなく
どこへも行くあてすらない
いつも誰かが誰かに
既に知っている何かの話をしようと思っている
だから怒りが生じ、恨み辛みが湧き出してくる

そして一晩中ロックン・ロールしたくなる衝動にかられるんだ
モハメッドのラジオから
誰かが歌う甘くソウルフルな歌声が聞こえてきた
そう、ラジオから
国産ではなくモハメッドのラジオから

町の保安官だって人間だ、個人的な悩みや心配事を同じように抱えているのは解かる
立場上 心の底にしまっときゃいいのに奴はそんなものを僕や君たちにぶちまける
そんな愚か者が徘徊している
やるせない思いで酒をあおり彼の顔は興奮して赤みを帯びていた
なぜなら彼は一晩中 真実を報道する
モハメッドのラジオを聴いていたから

誰かが歌う甘くソウルフルな歌声が聞こえてきた
そう、ラジオから
国産ではなくモハメッドのラジオから

誰もが必死でやりくりしようとしている
一日中あくせく働いても
必要最低限のガソリンや肉すら満足に買うことが出来ない
コンナふうに、人間の一生ってつりあいのとれない未完成形で終わるんだね

一晩中起きていて
あいつのドラムに耳を傾けている
この世が公正な世の中になること
なればいいなと ただひたすら祈りながら
その日が来ることを願う事しか出来ない自分を愚かに思いながら

将軍が副官に囁いているのが聞こえた
モハメッド(イスラム)の灯には気をつけたほうがいい
戦いになれば命の値段もガソリンや肉と変わらないのだから

世の中間違ってやしないか、だから一晩中ロックン・ロールしたくなる気持ちが沸いてくる
モハメッドのラジオで

誰かが歌う甘くソウルフルな歌声が聞こえてきた
そう、ラジオから
国産ではなくモハメッドのラジオから

世の中間違ってやしないか、だから一晩中ロックン・ロールしたくなる気持ちが沸いてくる
モハメッドのラジオで

モハメッドのラジオで

Youtubeオリジナル音源↓

http://www.youtube.com/watch?v=1t7OuyNCxuQ

Jackson Browne との1976年Live ↓

http://www.youtube.com/watch?v=wpkoJ_pVk0M



コメント

  • yasushiさんの真骨頂エリアのblog&訳ですね。1976年当時なんて私には解からないけれど当時の様子が垣間見れて且つ労働者階級で庶民の目線のシンプルで力強い詩を知る事が出来ました。すばらしい! -- yu 2013-03-03 (日) 02:06:38
  • 確かにF35Aは軍事的抑止にアメリカが利用して売ろうとしている。仕組んだのも仕掛けたのもアメリカということ。

    ”モハメッドのラジオ”という詩、実にすばらしい!!骨がある。私も1976年は大学生だった。確かにアメリカンカルチャーショックで皆、夢中になったよな。
    ポパイを初めとしたそういうカルチャーの教本みたいな雑誌もよく出てたしね。 -- ムシャノコウジ 2013-03-03 (日) 02:15:17
  • いいですねー 素晴らしい詩だと思います。いつの世代でも共感できる視線で描かれている。yasushiさんがシンクロして見えます。 -- kouji 2013-03-03 (日) 02:20:11
  • 西海岸のアサイラム系ではトム・ウェイツとこのウォーレン・シボンは浮いた存在だったね。異端児的なところがたまらなく魅力的でもあった。いい詩創ってるんだな~今、改めて思う。 -- ホットチョコレート 2013-03-03 (日) 09:21:12
  • 非常に重たいけど素晴らしくリアルで嘘のない詩ですね。訳のセンスも流石だ。命が肉やガソリンと同じという次元なんだよね戦争の真っ只中では。

    モハメッドのラジオは誰にでも聞こえるけど心ある人にしか響かない。ロックンロールしたくなる衝動を得られない。どこまでが現実か解からないような世の中で最後は自分で周波数を合わせるしかないんだよね、モハメッドのラジオに!
    yasushiさんすばらしい詩をありがとう。この詩も含めアナタがここで紹介し、訳してくださる詩は私は何度と無く励まされています。 -- 平成ジュニア 2013-03-03 (日) 18:11:24
  • オバマ大統領はジェイコブ・ロスチャイルドを後ろ盾する間柄である。
    F35Aを輸出することにより、イラエルの国防力を強化しようとしている。それが紛争抑止力ということだよな。 -- マカダミアンシュリンプ 2013-03-03 (日) 21:01:35
  • とてもリアルで心にぐっとくる詩です。 -- れいん 2013-03-03 (日) 21:02:44
  • 確かにこのblogで教えてもらった詩にはほとんど心にささるいい詩です。A man I'll neber beとかAlone Again, Southbound Train 研ぎ澄まされた感性から訳された日本語に鳥肌がたち、感極まる時もあったな。素晴らしい!これからもよい詩を教えてください。 -- どこものこ 2013-03-03 (日) 21:23:00
  • この詩は日常生活における不公正、不平不満、疑問、矛盾などが鬱積し、憂さを晴らすかのように突っ込んだ歌詞はすごい。 -- main man 2013-03-04 (月) 20:40:44
  • いい詩だな~。切なくなるけど真実を語っている。

    経済破綻して四苦八苦しているアメリカ合衆国されどアメリカ。
    アメリカはキリスト教の理念に基づいて建国された国なので、キリスト教を国教化して公立学校でも祈りの時間を設け、理科の時間にはダーウィンの進化論の代わりに“キリスト教の神が万物を創造した”と教えるべき、と思っている(カンザス、オクラホマ、アトランタ、テキサスなどでは進化論と平行して天地創造説を教えてる学校が実在します) -- 応仁のLAN 2013-03-06 (水) 00:38:23
  • やるせない、いい詩だな~。実生活から垣間見るような偽りのない真実の言葉でハードに描かれたドラマ。 -- 天然アロイ 2013-03-06 (水) 21:08:41
  • まさに共感できる詩です。 -- ももこ 2013-03-07 (木) 11:43:11
  • すばらしい感性の詩と訳詩ですね。確かにアメリカンカルチャーへの憧れは東洋人は持ってるね。特に40代半ば~50代の人は当時の雑誌、TV、ラジオ、MYV等で等身大のアメリカを洗脳されているからね。 -- トロイメロイ 2013-03-07 (木) 18:36:04
  • Good Job!! -- duke 2013-03-08 (金) 21:26:43
  • アメリカ大統領になるには親イスラエルでアメリカを支配しているユダヤロビーに絶対に逆らわないことが第一条件。
    アメリカと日本以外の国ではイスラエルに対して厳しい目が出来つつあるがユダヤロビーが支配しているアメリカでは未だに無風。
    選挙で選ばれるアメリカ大統領を操っているのがユダヤロビーなのは事実だ。
    本当の権力者は表の世界には出てこない。

    -- urashima 2013-03-08 (金) 21:37:01
  • モハメッドのラジオ、とても庶民感覚でかかれたいい詩だね。yasushiさんの訳は流石だわ!! -- れい 2013-03-10 (日) 03:11:24
  • すばらしい!! ごっつええ詩や。これぞ庶民の詩。黒人のブルースに通じる感覚で書かれた紛れもない心の叫びや!! yasushiはんも渋い詩よ~知ってまんな~

    言う事ない!!グレートや!すべてが!! -- こうたろう 2013-03-10 (日) 15:40:12
  • すばらしい訳だ。音楽blogへ流したらたちまち大反響だった。Greatest!! -- スターマン 2013-03-16 (土) 22:48:34

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